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不死鳥はなちゃん
昨日は朝から実家に帰った。はなちゃんは手術時に何度も腹の中を洗浄したため、体温が下がり、麻酔がさめるのに時間がかかっていた。そのため、手術日(土曜)の晩がひとつの山といわれていた。母が怖くて電話できないというので、私が10時頃に電話をした。心配していた麻酔からも無事にさめ、平熱に戻っているという。短時間だったら面会に来てよいというので、早速行ってきた。

はなちゃんは診察室の中の特別なケージに入っていた。頭にはエリザベスカラー、足にはカテーテル。最初はうずくまった状態だったが、われわれが入っていき、母が「はなちゃん!がんばったの!」ととんきょうな声をあげはじめると、突如ニャーニャーと鳴き出し(といっても、はなちゃんは声帯が悪く、ほとんど声はでない)、しばらくすると立ち上がった。先生も、「あっ、立った」と驚いていた(笑)。感動の再会だった。私と父を認識したかどうかは分からないが、母のことは間違いなく分かったようだ。母は涙ぐみながら、「はなちゃん、えらいね。よくがんばったね」と、いまだかつて聞いたこともないようなやさしい声でずっと話しかけていた。うちは4姉妹だったかな思うほどだ。っつーか、私の等級はまちがいなくはなちゃんより低い。看護婦さんたちも、その様子をにこにこしながら見守っていた。

はなちゃんは腸にリンパ肉腫というガンができていた(私は親から「腹膜炎」と聞き、FIPかと思っていたのだが、そうではなかった)。今回の手術では穴が開き、腹膜炎を起こしていた腸管と腫瘍を20センチほど摘出した。摘出物も見せていただいた。結構な量だった。腸管はびっくりするほど腫れていた。鶏の胸肉みたいな感じ。腸管には2箇所穴が開いていたのだが、そこに腸のナントカ膜という薄い膜がかかっていために、消化液や腸の内容物がほとんどもれ出ることがなかった。それが不幸中の幸いだったと先生はいっていた。2月の検査で発見できなかったことは、先生も申し訳なさそうだった。あのときすでに問題が生じていた可能性があるが、検査では検出できなかったという。

今はまだ絶食で、様子を見ながら流動食を始めるらしい。もうしばらく入院。今回、高齢でもあえて開腹手術をしたのは腸に穴が開いていたためだ(腫瘍の検査用にバリウムを入れたところ、わずかに漏れ出たので、穴が開いていることが分かったらしい)。穴がなければ、内科的な措置で腫瘍をたたくという。今回の手術でも、とりきれたかどうかは分からないので、しばらくは抗ガン剤治療をすることになるのだろう。今日ははなちゃんが元気だったことがうれしくて、今後の話は聞かなかった。人間のガンと同じで、すっきり完治とはいかないと思うが、ひとまずはよかった。大手術をした割には、立ち上がりも早いという。顔もやつれた感じはせず、いつものはなちゃんだった。はなちゃん、すごい。

皆さん、応援ありがとう~!!

猫写真


「厄年かな・・・」

by bou2cat | 2006-05-08 02:16 |
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