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怖いコラム
一本納品。今日もぴかぴかのお天気。しかし、気分はぴかぴかではない。なぜなら、怖いコラムを読んでしまったから。

日経の夕刊なんぞを読んでいる人がどのくらいいるのか分からないが、この前の金曜日(18日)の夕刊に坂東眞砂子という作家のコラムが載っていた。題して「子猫殺し」。怖いだろう。しかし、内容はもっと怖い。金曜日に読み、途中でいやな気持ちになってやめたのだが、今朝ぶぶの新聞紙トイレを作る時、また読んでしまった。読まなければよかった。

この作家はタヒチに住んでいるのだが、メス猫を3匹飼っているらしい。赤ん坊の頃から育て、かわいがっているようだ。しかし、メスにとっての「生」はセックス&子どもを生むことだというポリシーにより、避妊手術はしていない。もちろん、完全室内飼いではない。よって、猫は妊娠する。ここからがすごい。

家の隣の崖の下がちょうど空地になっているので、生まれ落ちるや、そこに放り投げるのである。

まじすか。。。彼女は避妊手術を否定してはいない。でも、

生まれてすぐの子猫を殺しても同じことだ。子種を殺すか、できた子を殺すかの差だ。
私は自分の育ててきた猫の「生」の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した。もちろん、それに伴う殺しの痛み、悲しみも引き受けてのことである。

坂東さんは、人間には他の生き物に避妊手術を行う権利もないし、生まれた子を殺す権利もないことを認めている。それでもペットを飼うなら、どちらか納得できる道を選択するしかないと言う。ペットを飼うことや避妊手術をすることが人間の身勝手な都合によるものであることは私も認めるが、この場合、選択肢は「避妊手術を行うか、生まれた子を殺すか」ではなく、

・避妊手術をする
・避妊手術はしないので、生まれた子は自分が飼うか、里親を見つける。
・猫を飼わない

の3択では? 坂東さんには坂東さんの考えがあってのことだろうが、新聞でわざわざ発表することでもなかったように思う。なぜ日経がこれを載せたのかが疑問だ。ぶぶもひとこと、言っとく?


猫写真

「猫の神さまが見ておりますぞ」

んだんだ。

by bou2cat | 2006-08-22 12:29 |
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